683 views

トシムーニョのアニゲ雑記:第2回 「初心者と遊べるボードゲーム」

タグ: / /

みなさんこんにちは。
ディレクターのトシムーニョです。

突然ですがみなさんはボードゲームというゲームをご存知でしょうか。
ご存知の方はすみません、数行スキップしてください。

世の中には

  • 電源を使うゲーム
  • 電源を使わないゲーム
  • という二種類のゲームがあり、ボードゲームは後者の電源を使わないゲーム(非電源ゲーム)にあたります。

    電源を使うゲームというのは、例えばみなさんが普段スマートフォンで遊んでいるゲームであったり、PCや専用機で遊んでいるあのゲームのことを指します。
    一方、電源を使わないゲームは、文字通りコンセントに刺したり電池を入れなくても遊べるゲームのことを指します。(デジタルゲーム⇔アナログゲームと対比されることも)

    そんな、非電源ゲームの中にボードゲームというジャンルが存在します。
    このボードゲームですが、意外と単語自体の知名度は高くありません。将棋やチェスなど、それ単体の知名度は非常に高いですが、それらがボードゲームというジャンルに分類されることは知らなかった、という人は少なくありません。

     

    さて、そんなボードゲームですが、自分はほぼ毎週末にボードゲーム会を開く程度には好き好んでいます。
    そんな中、いつもの慣れ親しんだコアゲーマーと遊ぶ時はどんなに重たいゲームでも日本語の説明書※1がついていなくても平気なのですが、意外とボードゲーム初心者と一緒に遊ぶという機会がそこそこあります。

    自分は「ランダム性が低く」「数学的思考力が要求され」「プレイヤー介入度の高い」、いわゆるゲーマーズゲームを好む傾向にあります。その逆に位置するパーティーゲームも、もちろん嫌いというわけではないですが、プレイのモチベーションという面では前者に軍配が上がります。(プレイする相手によってパーティーゲームも豹変したり、その逆もまた然りですが)

    しかし、「(ボードゲームは)人生ゲームやUNOぐらいしかプレイしたことがない」(人生ゲームをそもそもゲームと定義してよいのかという議論はまた別の機会に)という人たちに、いきなりからゲーマーズゲームをプレイさせることは酷です。
    重ゲーか否かに関わらず、インスト※2で何十分もかかってしまうようなゲームや、初回プレイは何をやっていいのかわからないというゲームは無理があります。
    また、一人の”やってはいけない”行動※3で場全体が乱され、ゲームとして破綻してしまう場合もあります。

    なので、自分はボードゲーム初心者を交えてプレイする時は

    1. インストが簡単(プレイヤーの行動が簡潔)
    2. 初回プレイから楽しめる(楽しいの定義は一旦保留)
    3. 行動の押しつけがない(下家にマストプレイの押しつけが行われない)※4
    4. 自分も楽しい(大事)

    という4点を心がけてゲームをチョイスしています。

     

    さて、そんな中、今回ご紹介するのがDOMEMO(以下ドメモ)というボードゲーム。

    ドメモとは、かのボードゲーム界の巨匠 アレックス・ランドルフ氏の名作のひとつです。
    ランドルフ氏はご本人・作品問わず、ボードゲーマーの間では知らない人はいないというほど有名な方で、ガイスター、ハゲタカのえじきを代表に、多くの遊びと笑顔を我々に提供してくださり、また、その多くが賞にノミネートされています。

    このドメモ、初心者を交えてプレイするのに最適なんです。
    シンプルなルールなのでインストは数分で終わり、読み合い、確率計算、記憶力、ギャンブル等、ボードゲームの楽しさの一端を非常に短い時間で共有することができます。

    どの程度シンプルかというと、なんとこのゲーム、プレイヤーのできる行動は“「1~7」までの数字をひとつ宣言する”、のみです。

    ね、シンプルでしょう。

    ルールがシンプルならコンポーネント※5もシンプルで、1~7の数字が書かれたタイル(紙のものも販売されている)が下記の図のように、タイルに書かれた数字の枚数だけ用意されている、のみです。つまり、28枚のタイルしかありません。

    3
    タイルに書かれた数字の枚数だけタイルが存在する(計28枚)

    これらのタイルを裏向きでシャッフルし、それぞれのプレイヤーの前に決められた枚数だけ並べます。
    この時、自分の前に並べたタイルは見えないように配置してください(見てはいけません)。

    そうです、察しのよい方ならもうおわかりですね。

    この、自分の前に並べてあるタイルの数字を最初に全て言い当てた人が勝ちです。

     

    実際にはもう少しだけルールがあり、全員が見られるタイル(下図の”場”)と、全員見られないタイル(下図の”伏せ”)が存在します。

    1
    配置イメージ

    つまり、プレイヤーにとって非公開情報は自分のタイルと伏せタイルになります。
    この、伏せタイルをうまく予測し、自分のタイルの数字のみを言い当てるかがこのゲームのキモになります。
    また、言い当てたタイルはどんどん表にしていく(持ち主にも見えるようにする)ので、公開情報はゲーム後半になればなるほど増えていきます。

    ここまで聞いただけだと、単なる運ゲーのように見えるかもしれませんが、全くそんなことはありません。

    例えば上の図のような状況の場合、あなた目線では「3」はどこにも見えていません。つまり、「3」をあなたが持っている可能性は非常に高いと考えられます。

    あなたは「3」と宣言しようとします。

     

    でもちょっと待って下さい。

     

    そう簡単に決めつけられないのがこのドメモなのです。

    2
    「3」のありかの全パターン

    上図は「3」のありかの全パターンです。

    上図の、③、④の場合、おそらくあなた以外のプレイヤーは「3」と宣言しにくいでしょう。なぜなら、他のプレイヤーには「3」という数字は決して自分の手持ちのタイルに含まれている可能性が高い数字ではないから。

    しかし、①、②の場合はどうでしょう。あなた以外のプレイヤーにとっても、「3」という数字は魅力的な数字になります。
    ①にいたっては全てのプレイヤーがあなたと同じ状況に置かれているわけです。しかし、この状況になると誰もが「3」と発言したいにも関わらず「3」と発言できない。なぜなら、外すリスクがある上に、他のプレイヤーに重大なヒントを与えてしまうのです。そう、そのプレイヤーから見て「3」が盤面にあまりない数字であるという情報を。
    逆に、この心理を利用して先んじて宣言してしまい、相手に「3」を宣言させにくくするというプレイングもできます。

     

    このように、他のプレイヤーの宣言や、宣言のタイミング、その後の反応が非常に重要なのです。
    これらの要素が加わってくると、運ゲーがどんどん運ゲーではなくなっていきます。

    ドメモは、それこそ数字さえ読むことができれば、大人から子供まで一緒の卓で楽しめる素晴らしいゲームだと、私は思います。

     

    自分はボードゲームで遊ぶことはもちろん大好きですが、制作することも大好きです。自作のボードゲームをゲームマーケット等に出店したこともあります(またしたいですね~)。
    また、ボードゲームという形にはしなくとも、電源ゲームの一部に取り入れたり、オフラインレクリエーションに形を変えたりと、様々な場面でシステムや考え方が生かされています。

    人と面と向き合っての交流や、老若男女一緒に楽しめたり、電源が使えない環境・状況でも遊べる等、ボードゲームにはたくさんの魅力があります。ひとつひとつの値段はそれほど安いとは言えないですが、ひとつ持っているだけでみんなで楽しめるという利点はかなりのウェイトを占めています(もちろんモノにもよりますが)。

    みなさんも、これを機に是非ボードゲームというものに触れてみてくださいね。

     

    以上、初心者でも楽しめるボードゲームのご紹介でした。

    まとめ

    • ボードゲームとは、とてもよいものである

    1. ボードゲームは海外産のものが非常に多く、日本向けにローカライズされるまで待ちきれないという場合は現地版(未翻訳版)を買うということも珍しくない。そもそも、巨大パブリッシャーであったり有名になったゲームでないとローカライズされないので、マイナーなゲームは頑張って翻訳するしかない。【戻】
    2. Instructionの略。ボードゲームでは一般的に”ルール説明”という意味で用いられる。また、単なるルール説明に留まらず、オススメのプレイ手順やその裏にある思考の一部等までアドバイスすることも珍しくない。【戻】
    3. 一人の行動が全体に強く影響してしまうゲームも多く、同じ理解力・プレイヤースキルの集まりでしかプレイしたくないという卓も少なくない。また、全員が一位を目指すスタンスでゲームをプレイしないと制作者の意図した流れにならないゲームも多い。【戻】
    4. 順番に行動するゲームなどでは、あるプレイヤーに順番を回す前に誰かが特定の行動をしないとゲームが終了してしまう、という場面になったとき、最下家までのプレイヤーは自分の利益を優先し、その特定の行動を最下家に押し付けるというプレイが度々行われる。【戻】
    5. ボードゲームに同梱されている部品のこと。小さな木のチップや、厚紙のタイル、プラスチックのコマ、金属製のコイン、など。ボードゲームでは全体の統一感も大きな評価基準となっており、システムや世界観にあったコンポーネントを限られた予算の中でいかに表現するかもメーカーの腕の見せ所。ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされるようなゲームはいずれもコンポーネントの質も非常に高い。記念品や特装版として、ルールが全く同じでコンポーネントを豪華にしただけのモノを売ることもしばしば。【戻】
    シェアする

    プロフィール

    トシムーニョ Lv 17

    アイドル

    HP : 156 /157

    SP : 163 /174

    幼少期よりアニメ・ゲームの英才教育を受け、立派なパリピへ育つ。夜な夜な台湾まぜそばを食べクラブで踊り明かす。趣味はお絵かきと旅行。アイカツに全てを捧げたい。

    ▼ おすすめ記事

    • クリエイティブ・オブ・ゴッド

      Switchの勢いがまだ止まらない!

    • クリエイティブ・オブ・ゴッド

      外国人のブログが続いています!

    • 開発の謎

      【フォトショップでUI素材をメイキング①】

    • 開発の謎

      FlatBuffersを使い倒すの巻(1)